『JOLLY JIVE (1979)』は、1979年発表の、高中が大ブレイクを果たしたアルバム。代表曲「BLUE LAGOON(ブルーラグーン)」「珊瑚礁の妖精」他を収録。 (C)RS

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サディスティック・ミカ・バンドから派生したサディスティックスの解散に伴い、ソロ活動に専念する形となった高中正義が、トロピカルなフュージョン路線を極めた5thアルバム。CMに起用され大ヒットした「BLUE LAGOON」の他、ヴォーカルも披露する「パラレル・ターン」や、泣きのギターの「RAINY DAY BLUE」など名曲揃い。 (C)RS

高中正義は70年代初頭から、ロックやJ-POPシーンで活動してきたギタリスト。サディスティック・ミカ・バンドを経て、70年代半ば頃からフュージョン・ギタリストとして注目されるようになった。といっても、当時はまだフュージョンという言葉はなかったし、カシオペアやスクェアもデビュー前だったから、新種のギター・インストゥルメンタルと受け止められた。当時のイメージは、たしか、夏向きの爽やかなギターというものだったように思う。

本作は79年にキティ・レコードから発表した作品で、やはりそうした感触が強く感じられるサウンドだ。代表曲としてあまりにも有名な< 1 >「ブルー・ラグーン」が冒頭に入っていることもあって、インパクト十分。フュージョン・ギタリストとしての高中を聴くなら、真っ先に求めるべきアルバムだろう。曲はオリジナル中心だが、< 5 >「タジ・マハール」はジョルジ・ベンのナンバー。夏のムード一色のなか、< 7 >「パラレル・ターン」はなぜかスキーをテーマにした冬の曲で、ヴォーカルまで披露する。サンタナふう泣きのギターが心にしみる< 8 >「レイニー・デイ・ブルー」もいい。(市川正二)

Masyoshi Takanaka : JOLLY JIVE (1979) / ジョリィジャイブの収録曲

01. BLUE LAGOON
02. RADIO RIO
03. EXPLOSION
04. 珊瑚礁の妖精
05. TAJ MAHAL
06. BAMBOO VENDER
07. パラレル・ターン
08. RAINY DAY BLUE